2026.04.22
半導体納期の長期化,DRAM供給とAI、2月機械受注統計13.6%増、部品商社景況感アンケート
[半導体の納期が徐々に長期化 ]
4月17日付けの日経新聞電子版において電源ICのエイブリック社の田中社長は「AIブームのしわ寄せでAI向け以外の半導体材料の納期が2倍になった」と話しているようです。製造工程で使用する絶縁材料や保護剤もAI半導体への供給が優先されていると。
弊社のお客様(主に産業機器メーカーの調達担当)からも、各半導体メーカーの納期がジワジワと長期化しているとの情報が多数です。
ホルムズ海峡封鎖による半導体生産への影響が重なれば、更になる長期化必須です。
前月号でもお伝えしたヘリウムやアルミニウム合金不足がどれだけ影響するのか。。。
また、半導体製造で必要な六フッ化タングステン(WF6)は深刻な供給不足、との情報も入ってきました。
まだどの半導体メーカーからも具体的なアナウンスの情報は入ってきていませんが心配なところです。
[DRAM供給予想とAI ]
DRAMの供給不足については様々な情報が入ってきております。
サムスン電子は2027年で解消、HK Hynixは2030年まで継続すると言ってるようです。
言わずもがなですが、Micronを含む大手3社がAIサーバーで使用するHBMメモリーへ注力している影響で、PC、車載、スマホ、その他産業機器向けのDRAMの入荷が遅れている状況が続いています。
AI投資は各国で急ピッチで活動が活発になってきていますが、米国内の投資はズバ抜けています。中国との距離を一気に引き離したいのでしょう。
NVIDIAのファンCEOはフィジカルAIのマーケットは今後50兆ドル(約7,500兆円)規模の巨大市場になると。我が半導体業界の世界のマーケット規模が約1.3兆ドルと言われているので、なんとその約50倍の規模です。
将来、人間は働くか働かないかを選択できるような世の中になるとか、、。(私は働きたいですが、、)
つまりお金も価値がなくなる、とイーロンマスクは発言しています、、、。
お金の価値がなくなるということは、一体どんな世の中にでしょうか。。。
とにかく、このAI投資はまだまだ継続する模様です。
(2026年の世界半導体売上高が1.3兆ドルに達すると予測 )
[2月機械受注統計が13.6%増]
「内閣府が15日に発表した2月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除く民需の受注額(季節調整値)は、前月比13.6%増と2カ月ぶりのプラスとなった。大型案件が押し上げ、ロイターの事前予測調査による予測値1.1%減を大きく上回った。前年比では24.7%増だった。」とあります。
特に伸び率が高かったのが製造業で前月比30.7%でした。弊社の受注もようやく上向いて来ており、正直、ホッとしています。
[部品商社景況感がようやく好転!]
弊社が所属している日本半導体・エレクトロニクス商社協会の各商社からの景況感アンケート結果が出ました。在庫は今だに過多であるようですが、ようやく受注がプラスに転じました。恐らく3年振りではないでしょうか。
小生の知り合いのどの部品商社に聞いても受注が改善しているようで、皆さん安心したようです。筆者の個人的な意見では、この傾向は今後も当面継続すると考えます。