2026.08.28
Panasonic 基板入手難、長納期化、ネット商社が商社へ販売規制、MLCCの市場規模拡大
(Panasonic 基板入手難について)
昨今、多くの顧客よりPanasonic製の基板が入らないという悲痛の声が聞こえてきました。ボトルネックは樹脂などの材料不足やAI関連機器向け需要の急増のようです。
また、Coselの電源は多くPanasonic製の基板が使われている?ようで、そちらの納期も心配だという顧客もチラホラ聞こえてきました。もしもご存じない方はご確認くださいませ。
(各メーカーの納期の長期化について)
先日のメルマガでもお伝えしましたが、大手のセラコンメーカーもキャパオーバーとか長納期化のようです。
また、半導体ではアナデバの長納期化に頭を悩ませている顧客が多くなってきました。
ほぼ全てのメーカーで今後、長納期化が加速すると予想します。
現に弊社にも問い合わせ件数が、肌感覚ですが昨年比で3~4倍になっている感じです。弊社でも急遽、増員予定です。
(ネット商社が商社へ販売規制)
そんな中、弊社のような商社に対してデジキーやマウザーといったネット商社がメーカーによっては販売停止を開始しています。恐らくメーカーからの要請かと思いますが、少しでもエンドユーザーに直接届くようにというメーカーの取り計らいかと思います。
我々が把握しているだけで、以下のメーカー製品は商社への販売を規制し始めております。
[ネット商社から商社が購入不可のメーカー] ※弊社調査
ADI、Micron、AMD、Nexperia、Microchip、Coilcraft、村田製作所、Kemet、Yageo、TDK、Samsung、太陽誘電、京セラAVX
筆者の経験上、MLCCメーカーの販売規制は今回が初めてだと思います。それだけMLCCは納期がひっ迫してきたと思われます。
実は弊社は海外の大手日系EMS様へ輸出も多くしていますが、今、一番問い合わせが多いのがMLCCです。コロナ中ほどのひっ迫状況には陥らないとは思いますが、お気をつけてくださいませ。
(MLCCの市場規模拡大について)
8月25日付日経新聞の記事によりますと、「世界の7〜9月期の半導体関連の市況は、人工知能(AI)用途の特需を受け、コンデンサーなどの電子部品でも需給逼迫が強まりそうだ。」とありました。
尚、Survey Reportsの調査によると、MLCCの市場規模は2025年で19億ドル、約10年後の2036年には約4倍の74億ドルにまで拡大するとのことでした。
この分野では日本企業が強く、村田製作所、TDK、太陽誘電、京セラなどが名を連ねています。筆者がこの業界に入った25年ほど前はセラコンなんぞ単なるネジ釘程度、だと思っていましたが、とんでもない市場規模になりそうです!
ネジ釘程度などと考えていてセラコン関係者の皆様、申し訳ございませんでした。そして、どうして筆者は村田製作所の株を昨年売ってしまったのか、涙。
(Survey Report記事:MLCCの市場規模拡大について)
AI需要の増加に限らず、自動車の電子化、IOTや5G、産業機器の高度化、高性能・小型電子機器の需要増しによるものとしています。
日本は半導体では一時ほどの勢いはなくなってしまいましが、どうかMLCCなど一般電子部品の方では頑張ってもらいたいです!